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5つの「利益」を細かく分析してみよう
決算書の中でも細部にわたって分析したいのが「利益」です。それぞれの利益やその比較から何が読み取れるのか見てみましょう。
「利益」を縦横無尽に比較
損益計算書に書かれている5つの利益を分析する際のポイントは、数字の大小だけではなく、段階ごとの数字の変化を読み取ることです。
例えば、本業での利益である営業利益に比べて、本業以外での利益を含めた経常利益の数字が極端に大きい場合には、その企業が、本業以外のことを頼りに利益を生み出していると推測することができます。
また営業利益や経常利益の金額が大きいのに当期純利益がぐんと減ってきてる場合は、やむ得ない事情で多額の損失を出したということ。この事情が今回限りの特別なものであれば、次期は業績が大きく回復することが期待できるというわけです。
過去のデータに遡って比較することにも大きな意味があります。当期純損益の額が数年間ほとんど横ばいであっても、営業利益が年々減少しているなら、本業での不調をほかのことで補っているという懐事情が見えてきます。
本業での実力を測る「売上高営業利益率」
「売上高営業利益率」は、営業利益を売上高で割って計算します。営業利益とは、売上総利益から販売費や一般的な管理費など、本業に関わる全ての費用を差し引いたもの。「売上高営業利益」は、本業によって利益を稼ぎ出す力を表していると言えます。
この指標で高い水準を維持している企業は、仕入れ・製造段階はもちろん、営業面においても積極的にコスト削減に励んでいるということ。業種によってもことなりますが、製造業や小売業では5パーセント前後というのが一般的な数字です。売上高営業利益が1パーセントに満たないようなら、危険信号と言えるかもしれません。
総
合力を示す重要指標「売上高経常利益率」
「売上高経常利益率」は、経常利益を売上高で割って計算します。「売上高経常利益率」は、企業が総合的に利益を生み出す力を測るための指標です。損益計算書を使った指標の中でもっとも重要な指標と言っても過言ではありません。
製造業や流通業で5パーセント前後、サービス業で10パーセント前後がひとつの目安とされています。気になる銘柄の「売上高経常利益率」どのくらいなのかチェックしてみましょう。
まとめ
「売上高営業利益率」は、本業によって利益を稼ぎ出す力を表します。「売上高経常利益率」は、総合的に利益を生み出す力を測る。
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