ROE(株主資本利益率)で収益性が分かる
ROEは、株主の出資した資金が効率よく活用されているかを見るための指標。経営者にとっては企業運営の成績としての意味を持っている。
アメリカで重視され指標
「ROE(株主資本利益率)」とは、株主が出資した資金をどれだけ効率よく活用し、利益を上げることができたかを見る指標です。ROEが高いほど、株主資本をより効率よく使って、たくさんの利益を上げたということになります。
ROEはもともと「企業は株主のもの」という意識が強いアメリカで重視されてきた指標。日本でも株主重視の経営が定着する中で、ROEをいかにして高めるかが企業にとって課題となりつつあります。
また、株主資本は配当金を支払うもととなる利益の源泉でもあります。そのためROEは配当能力を測定する指標として使われることもあります。どちらの意味においても、ROEは経営者にとって、株主に対して果たすべき責務を果たしているかどうかが問われる指標と入れるでしょう。
ROEの平均は?
ROEは高ければ高いほど、株主資本を効果的に活用しているということになります。また、その企業の将来の成長率も有望で配当金などの株主還元にも期待できると言えるでしょう。
しかし、ROEは当期純利益をベースに算出するので本業以外の特別損益が含まれたものとなっています。従って、ROEからの成長力を判断する場合には、その数字が一時的なものではないかどうかを確認する必要があります。
1980年代には、日本の企業のRPEは10パーセント以上あるのが普通でしたが、現在は、株主資本の増加や利益の落ち込みによって、2~3パーセント程度が標準になっています。
大企業であってもROEがマイナスになるところもめずらしくありません。そんな現状ですから、ROEが10パーセントの企業は、株主資本を効率的に活かしており、収益性が高いと言えるでしょう。ただし、分母である株主資本が小さいために結果としてROEが高くなってしまっている企業をもあるので注意が必要です。
また、ROEを高く見せるために借入金などの他人資本に依存した企業もないとはいえませんので、このような点も考慮する必要があるでしょう。
まとめ
ROEは、株主の出資した株主資本を企業がどれだけ効率よく活用し、株主の期待に応えているのかを見る指標です。
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